フロントガラスの飛び石でガラスが割れた……保険って使えるの?
このような悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
結論から言いますと、飛び石でフロントガラスが割れたときは車両保険が使えます。
ただし、保険を使うときのポイントを知っておかないと、かえって損をしてしまうかもしれません。
そこでこの記事では、飛び石によるフロントガラス割れと保険について詳しく解説します。
保険を使うか迷っている人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
- 機械工学出身、元自動車部品メーカー勤務
- 愛車で関西から北海道まで行くほどのドライブ好き
- 愛車遍歴や様子は別ブログにて公開中!
飛び石でフロントガラスが割れたとき車両保険が使える

最初に紹介したように、飛び石でフロントガラスが割れたときには車両保険が使えます。
というのも車両保険を使える条件のうち「飛来中の他物との衝突」に当てはまるからで、補償範囲が狭いぶん価格も安い「エコノミー型」の人も対象です。
このとき、受け取れる保険金額を限度に、修理代から免責金額を引いた額(自己負担する額)が支払われます。
免責金額分引かれることを忘れないようにしましょう。
一方、任意保険のなかでも「車両保険」に加入していなければ補償の対象とはなりません。
入っているか不安な方は、保険証券などで加入状況を確認してから申し込みましょう。
飛び石によるフロントガラス割れで保険を使うときのポイント

飛び石によるフロントガラス割れで、保険を使うときのポイントは以下の3つです。
- 翌年の保険料が上がる
- 費用によっては自己負担が発生する
- 相手の特定は難しい
ポイント①:翌年の保険料が上がる
1つ目は「翌年の保険料が上がる」ことです。
フロントガラスの修理で保険を使うと、翌年は1等級ダウンします。
保険料の割引率が下がり、元の等級が低ければ低いほどその差額は大きくなります(一部例外あり)。
それに加えて、1年間は「事故あり係数適用期間」としてカウントされ、保険料は単に1等級下がるときと比べて上がります。
1年間で保険料が増える分とフロントガラスの修理代、どちらが安いか考えてから使うかどうか決めましょう。
いくつかの等級で割引率の変化をまとめたので、ぜひ参考にしていただければと思います。
現在の等級 | 現在の割引率 | 来年度の割引率 |
---|---|---|
20等級 | 63% | 50% |
15等級 | 53% | 25% |
12等級 | 50% | 20% |
8等級 | 28% | 14% |
6等級 | 13% | 2% |
もちろん等級にもよりますが、「10~30%変わる」と考えておけばいいでしょう。
ポイント②:費用によっては自己負担が発生する
2つ目は「費用によっては自己負担が発生する」ことです。
車種によりますが、フロントガラスの交換費用は6万~15万(+部品代・工賃)と言われています。
当然、車が大きいほどフロントガラスも大きいので、その分値段は高くなります。
一方で車両保険でカバーできる額は、年式などによって異なります。
特に低年式の車は保険での補償額が安いことが多く、場合によっては補償額より交換費用の方が高いことも。
保険を使って損をしないためにも、愛車の「支払限度額」を事前に確認しましょう。
ポイント③:相手の特定は難しい
3つ目は「相手の特定は難しい」ことです。

石を飛ばしたのは前の車なのだから、賠償責任を問うことができるのでは?
と思うかもしれません。
しかし、確実に前の車とは限らないのが、飛び石の怖いところ。
斜め前の車だったり、前の前を走っていた車から飛んできたものだったりと様々です。
そのため、いたずらで石を投げつけられたなどの「故意な行動」が証明できない限りは難しいと考えておきましょう。
余談ですが、フロントガラスにヒビが入っていると車検に通りません。
違反金を支払わないためにも、早めの修理をおすすめします。
保険を使って飛び石によるフロントガラス割れを直してもらえる場所


ここまで紹介した飛び石によるフロントガラス割れを、保険を直してもらえる場所は以下の4つです。
- ディーラー
- 整備工場
- カー用品店
- 自動車ガラス専門店
それぞれの特徴をまとめましたので、納得のいく場所で修理を依頼しましょう。
依頼する場所 | 良いところ | 悪いところ |
---|---|---|
ディーラー | 安心感がある 純正品と交換できる | 価格が高い |
整備工場 | ディーラーより安い 技術があることが多い | 別の店に外注 することもある |
カー用品店 | ディーラーより安い | 担当者の技術に差がある 輸入車など一部車種は非対応 |
自動車ガラス専門店 | ガラス修理に特化した技術 輸入車や旧車も対応 | 店舗数が少ない |
まとめ:飛び石によるフロントガラス割れを保険で直すか考えよう


この記事では、飛び石によるフロントガラス割れと保険について詳しく解説しました。
飛び石によるフロントガラス割れは車両保険が使える!
フロントガラス修理で保険を使うときの注意点
- 翌年の保険料が上がる
- 費用によっては自己負担が発生する
- 相手の特定は難しい
フロントガラス修理を依頼できる場所
- ディーラー
- 整備工場
- カー用品店
- 自動車ガラス専門店
飛び石が原因でフロントガラスが割れたとき、車両保険を修理で使うことができます。
ただし「翌年の保険料が上がる」などのデメリットもあるので、使わずに修理した時とどちらの方が安く済むか計算してから決めましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント