10年落ちの車に車両保険はいらないって本当?
このように感じる方もいるのではないでしょうか。
結論から言いますと、基本的に車両保険は必要ありません。
10年落ちだと補償額が少なく、かえって損をしてしまうケースもあるからです。
一方で、車両保険をつけた方がいいケースもいくつかあり、特に人気の高い旧車に乗っている人は入って損はありません。
そこでこの記事では、10年落ちだと車両保険はいらないといえる理由と3つの例外について、車好きの私が解説します。
最後まで読むと、自分は車両保険をつけた方がいいかどうかわかりますよ!
- 機械工学出身、元自動車部品メーカー勤務
- 愛車で関西から北海道まで行くほどのドライブ好き
- 愛車遍歴や様子は別ブログにて公開中!
10年落ちの車だと車両保険がいらない理由

10年落ちの車だと車両保険がいらない理由は以下の3つです。
- 補償金額が安い
- 車両保険を使うと損になるケースもある
- 経年劣化による故障は補償の対象外
詳しく見ていきましょう。
理由①:補償金額が安い
まずは「補償金額が安い」ことです。
一般的に、車の価値は年数が経つほど下がります。
(専門用語では「時価相当額」と言います)
それに応じて車両保険で補償される額も安くなり、せっかく加入していても「補償額は10万円以下」というケースも多いもの。
また、「そもそも10年落ちだと車両保険に入れない」という会社もあります。
このこともあって、保険比較サイトの「インズウェブ」の調査によると「新車から8年以上経っている人のうち72.7%が車両保険に入っていない」とのことです。

理由②:車両保険を使うと損になるケースもある
2つ目は「車両保険を使うと損になるケースもある」ことです。
車両保険を使うと1年~3年の間等級が下がり、そのぶん保険料は上がります。
そのため、数万円程度の補償で車両保険を使うと、長い目で見るとかえって損をしてしまうかもしれません。
いざというときに現金で支払える余裕のある人は、車両保険をつけない方が得をすることが多いですね。
理由③:経年劣化による故障は補償の対象外
3つ目は「経年劣化による故障は補償の対象外」ことです。
「車は消耗品のかたまり」と言われているように、10年落ちの車では不具合が多く発生します。
「そうしたときのための車両保険」と思うかもしれませんが、経年劣化による故障だと車両保険は使えません。
とはいえ、事故や自然災害による故障は10年落ちの車でも車両保険が使えます。
もし車両保険を継続する場合は、この違いをしっかりと理解しておきましょう。
10年落ちでも車両保険をつけたい3つのケース

一方で、10年落ちでも車両保険をつけたいケースはいくつかあります。
これから紹介する3つについて、詳しく見ていきましょう。
- ローンが残っている
- 急な出費に対応できない
- 人気の高い旧車に乗っている
ケース①:ローンが残っている
1つ目は「ローンが残っている」ケースです。
事故や災害によって修理が必要になったり、全損になったりしても、ローンは支払い続けなければなりません。
全額とはいかずとも、そのような緊急事態で一部だけでも負担してもらえたら金銭的にも余裕が出てきます。
このことから、もしまだローンが残っている場合は、車両保険に入った方がいいでしょう。
ケース②:急な出費に対応できない
2つ目は「急な出費に対応できない」ケースです。
ローンの支払いが終わっていても、数十万円の修理費を一括で支払える余裕がない人もいるでしょう。
そういう人は車両保険に入っておくと、お金はもちろん、精神面でも余裕を持てるはずです。
特に、通勤や買い物などで車が欠かせない地域に住んでいる人は、車両保険に入っておくと生活で困りにくいので安心ですね。
ケース③:人気が高い旧車に乗っている
3つ目は「人気が高い旧車に乗っている」ケースです。
- スカイラインGT-R(特にR34)
- RX-7
- インプレッサ
といったように、国内はもちろん海外でも人気の車種は「プレミア価格」がついています。
型式や走行距離によっては、中古車価格が1000万円を超えるものも。
こうした場合は、車両の時価相当額にあわせた補償額となることもありますので、一度保険会社に問い合わせてみましょう。
私も数年前に、GDB型インプレッサ(平成17年式)に乗っていました。
新車から10年以上経っているにもかかわらず、購入金額(200万円以上)まるまる補償の対象となり驚いたのを今でも覚えています。
ただし、契約している保険会社が、中古車価格を考慮せずに車両保険の補償額を決めることもあります。
もしあなたの入っている保険会社がそうだった場合は、別のサービスへの変更も検討しましょう。
まとめ:車両保険は10年落ちだといらないことが多い

この記事では、車両保険が10年落ちだといらない理由と、3つの例外について解説しました。
10年落ちだと車両保険がいらない理由
- 補償金額が安い
- 車両保険を使うと損になるケースもある
- 経年劣化による故障は補償の対象外
10年落ちでも車両保険に入っておきたい3つのケース
- ローンが残っている
- 急な出費に対応できない
- 人気の高い旧車に乗っている
10年落ちの車だと補償金額が安く、車両保険に入る恩恵を受けにくいといえます。
一方で、急な出費に対応できないケースはもちろん、人気の高い旧車に乗っている人は車両保険に入っておくと安心でしょう。
そのうえで、もし以下のようなことがあれば「保険の見直し」も1つの方法です。
- 車両保険には入れないと言われた
- 人気の高い旧車に乗っているのに、補償金額が安かった
別の保険会社に変えることで、安心して車に乗れるようになるかもしれませんよ!
また、もし保険を見直すなら、車種や等級、走行距離などを入力するだけで複数のサービスの保険料がわかる「一括見積もりサービス」がおすすめです。
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- 無料で見積もりできる
特にインズウェブは、下の画像のようにシンプルでわかりやすいフォーマットが好評。初心者におすすめのサービスだといえます。

この機会にぜひ、活用してみてくださいね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事が、あなたの楽しいカーライフの助けに少しでもなれば嬉しいです。
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