車両保険は当て逃げされたときに必要かな?
このような疑問を持った人もいるのではないでしょうか。
結論からいいますと、車両保険を使うのは「当て逃げ犯が捕まらなかったときの最終手段」にするのがおすすめ。
保険等級は下がるし、相手が見つかったとしても保険金は返ってこないし……とデメリットだらけだからです。
そうはいっても
通勤で使うのに、走れないほど壊れてる。すぐにでも修理しないと……
という人もいるでしょう。
この記事では、当て逃げで車両保険を使うときに知っておきたいポイントと使い方を解説します。
当て逃げの修理をどうしようか悩んでいる人は、ぜひ最後までお付き合いください。
- 機械工学出身、元自動車部品メーカー勤務
- 愛車で関西から北海道まで行くほどのドライブ好き
- 愛車遍歴や様子は別ブログにて公開中!
車両保険は当て逃げで必要か?
車両保険は当て逃げで必要かと言われたら、必ずしもそうではありません。
というのも、犯人が特定できれば当て逃げした相手に修理費を請求できるからです。
例えば、あなたが停車中であれば過失割合は10対0なので、相手に修理費を全額請求できます。
走行中だと10対0は難しいですが、相手は逃げているのであなたの過失割合は低くなるでしょう。
しかし、相手を特定する前に車両保険を使ってしまうと、相手が見つかってから請求することができません。
ドラレコを確認する、防犯カメラの動画提供をお願いするなど、あらゆる手段を使ってから車両保険の利用を考えましょう。
車両保険を当て逃げで使う前に知っておきたいポイント4選
車両保険を当て逃げで使う前に知っておきたいことは以下の4つです。
- 犯人が見つかったとき保険金は返ってこない
- 被害届を出していないと補償されない
- 保険等級が下がる
- エコノミー型の車両保険だとそもそも使えない
それぞれ詳しく紹介しますね。
ポイント①:犯人が見つかったとき保険金は返ってこない
1つ目は、先ほども紹介したように犯人が見つかったときの話です。
相手の自首などで、当て逃げ犯があとから見つかったとしても保険金は返ってきません。
それだけではなく、3つ目のポイントで紹介する「下がった保険等級」も元に戻りません。
当て逃げで車両保険を使うのは、あくまで”最終手段”と考えましょう。
ポイント②:被害届を出していないと補償されない
2つ目は「被害届を出していないと補償されない」ことです。
駐車場でのドアパンチなど、いわゆる「軽い当て逃げ事故」だと
めんどくさいし、通報しなくていいや
と考えがちです。
しかし、事故の被害にあったという証明がないので、補償の対象外となります。
軽い当て逃げだったとしても、必ず警察に報告しましょう。
また、事故の被害にあったときは、保険会社への連絡も忘れずに。
今回のように「車両保険を使いたい」といったときでも、スムーズに対応してもらえますしね。
ポイント③:保険等級が下がる
3つ目は「保険等級が下がる」ことです。
当て逃げで車両保険を使うと、3等級下がります。
それだけではなく「事故あり係数適用期間」となりさらに割引率が下がるため、保険料はかなり上がってしまいます。
割引率の例をいくつか紹介しますので、自分の等級と近いものに当てはめてみましょう。
等級 | 現在の割引率 | 事故から1年後 | 事故から2年後 | 事故から3年後 |
---|---|---|---|---|
20等級 | -63% | -44% | -46% | -50% |
15等級 | -53% | -22% | -24% | -25% |
12等級 | -50% | -18% | -19% | -20% |
8等級 | -38% | -2% | -13% | -14% |
6等級 | -13% | +38% | +7% | -2% |
もし車両保険を使うときは、保険料の値上がり分と修理費のどちらがやすいか計算することをおすすめします。
当て逃げとは別ですが、私はミラーを盗難されたとき、保険を使わずに実費で支払いました。修理費が6,000円だったからです。
ポイント④:エコノミー型の車両保険だとそもそも使えない
4つ目は「エコノミー型の車両保険だとそもそも使えない」ことです。
車両保険には「一般型」と「エコノミー型」の2種類があります。
エコノミー型は一般型より保険料が安いのに対し、以下による修理費しか支払われません。
- 落書き
- いたずら
- 盗難
- 台風や洪水
- 火災
サービスによっては「他車との衝突・接触」も対象になりますが、運転者もしくは所有者が確認できた場合のみ適合。
……つまり、当て逃げはエコノミー型車両保険の対象となりません。
車両保険を使う前に、エコノミー型か一般型のどちらに入っているか確認しましょう。
当て逃げの修理で車両保険を使うまでの流れ
最後に、当て逃げの修理で車両保険を使うまでの流れを紹介します。
まずは「車両保険を使いたい」ということを保険会社に連絡しましょう。
当ブログでも紹介しますが、担当者からも一連の流れを教えてもらえるはずです。
修理工場に行って、修理費の見積もりをもらいましょう。
保険会社へ見積書を提出する必要がありますので、書面で受け取るようにしましょう。
以下の書類を保険会社に提出しましょう。
- 保険金請求書
- 修理工場からもらった見積書
- 事故証明書
- 事故車両の写真
見積もりをとった修理工場で、車を直してもらいましょう。
無事に修理が終わり納車されたあと、修理工場に保険金が支払われます。
一部あなたの口座に支払われるというサービスもありますが、基本的には修理工場と保険会社でやり取りします。
まとめ:車両保険を当て逃げで使うのは「最後の手段」
この記事では、当て逃げで車両保険が必要かどうかについて解説しました。
【結論】当て逃げで車両保険を使うのは最終手段
当て逃げで車両保険を使うときに知っておきたいポイント
- 犯人が見つかったとき保険金は返ってこない
- 被害届を出していないと補償されない
- 保険等級が下がる
- エコノミー型の車両保険だとそもそも使えない
当て逃げで車両保険を使うまでの流れ
- 保険会社に連絡する
- 修理工場に行って見積もりをもらう
- 必要な書類を保険会社に提出する
- 車を修理してもらう
- 修理工場に保険金が支払われる
当て逃げで車両保険を使うと、犯人が見つかったときに保険金が返ってきません。
ドラレコや防犯カメラなど、あるとあらゆるものを確認し、それでも犯人特定が難しかった場合の最終手段にしましょう。
また、この機会にエコノミー型の車両保険から一般型の車両保険に乗り換えるのも1つの方法です。
とはいえ、そうなったときに気になるのは「保険料が上がる」ことでしょう。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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